カフェブームが定着した現在、さまざまなスタイルの店舗が選べる時代になりました。年代や性別を問わず、好みのカフェでそれぞれの過ごし方を楽しんでいる方が多いです。また、自宅でも様々なスタイルでコーヒーを楽しんでいる方も多いと思います。
しかし、良く耳にするアレンジコーヒーの名称については、日常的にカフェを利用している方や、コーヒー好きな方でもはっきりとした違いがわからなかったり、人に説明することが難しいことが珍しくないです。
私もしっかりと説明することができませんでした・・・ そこで、今回は日頃聞き慣れたアレンジコーヒーの正しい定義について紹介していきます。
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コーヒー比較一覧表
出典:https://www.handpresso.asia/
ハンドプレッソさんのサイトにかなり分かりやすい図がありましたので、引用させていただきました。
これを見ていただくと分かると思うのですが、①焙煎方法、②抽出方法、③ミルクの違いの3点で分類されていることが分かります。
ただし、この分類が全てではありません。たとえばカフェオレでも深煎りの豆を使用する場合や、図にはありませんが中煎りというのもあります。お店によっても焙煎やミルクとの割合が違います。
また地域によっても定義と呼び方が違っています。カフェラテやカプチーノはイタリアで生まれたものですが、アメリカのシアトルを中心とした地域で独自に発展したものが日本に入ってきました。
このシアトルで独自に発展したカフェラテは、イタリアでいうカプチーノに近いものです。
この一覧表が全てではなく、あくまでも一般的な分類ということを覚えておいてください。
次に細かくそれぞれのコーヒーの違いについて紹介していきます。
カフェオレとカフェラテの違い
焙煎した後のコーヒー豆は私たちが見慣れた茶色いテカリのあるお馴染みの姿です。
焙煎後の挽き豆をいれた状態のコーヒーをレギュラーコーヒーと呼びます。それを牛乳やシロップなどで割ったり、デコレーションしたコーヒーをアレンジコーヒーと呼びます。
カフェオレとカフェラテはどちらも牛乳で割った飲み物という認識されている方が多いと思います。どちらも牛乳で割ったという点では同じですが、コーヒーの種類が違います。
カフェオレはドリップしたレギュラーコーヒーと牛乳を混ぜ合わせたものですが、カフェラテはエスプレッソと牛乳が用いられています。
エスプレッソの原料はもちろんコーヒー豆ですが、ペーパードリップやサイフォンなどで淹れるコーヒーとは違います。エスプレッソは人が手で淹れることはできません。高圧力で抽出するための専用のエスプレッソマシーンを使用して淹れます。
- 【カフェオレとカフェラテの違い】
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- カフェオレ:ドリップコーヒーなど + ミルク
- カフェラテ:エスプレッソコーヒー + ミルク
カフェラテとカプチーノの違い
エスプレッソにミルクを混ぜた飲み物にはカプチーノもあります。濃い味がお好みの方はエスプレッソを好む場合も多いですが、エスプレッソが少ない量なのにはわけがあります。
エスプレッソの本場イタリアでは、出勤前のビジネスマンが一口で飲み干せるような量を提供しているためです。エスプレッソで淹れたカフェラテとカプチーノも同様に、小さな専用カップで提供されるのが本式です。
カフェラテとカプチーノは、混ぜ合わせるミルクの質と量に違いがあります。
カプチーノはエスプレッソが3に対してミルクの割合は7くらいです。さらに使用するミルクはスチームドミルクと泡立てたフォームドミルクが用いられています。
さらに厳密にいうと、スチームドミルクとフォームドミルクの比率も決まっています。シアトル系のカフェではスチームドミルクとフォームドミルクは1:1にすることが多いです。
カフェラテは2対8くらいでミルクの量が多く、使用するミルクは温めただけのスチームドミルクです。シアトル系のカフェではスチームドミルクと泡立てたフォームドミルクが使われるので、カプチーノとの区別がつきにくくなっています。
エスプレッソに混ぜ合わせるために使用しているミルクにはこのような違いがありますが、違いは口当たりだけでなく、見た目にも泡立っているミルクの存在感がはっきりとしているといった特徴があります。
- 【カフェラテとカプチーノの違い】
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- カフェラテ:エスプレッソコーヒー + ミルク多めで温めたミルク(※シアトル系では泡立てたミルクも使う)
- カプチーノ:エスプレッソコーヒー + ミルク少なめで泡立てたミルク
カフェラテとマキアートの違い
エスプレッソのアレンジで有名なものにはマキアートもあります。
一般的にエスプレッソに少量のフォームドミルクを入れたものをマキアートといい、カプチーノよりもミルクが少なくエスプレッソの割合が多いです。
マキアートの特徴はなんといっても、見た目の美しさ、かわいらしさです。
マキアートとは、イタリア語で「シミのついた」を表しますが、その名の通り、エスプレッソに載せたフォームドミルクがシミのようみ見えるため名づけられたと言われています。フォームミルクを細い棒のようなものでかわいらしい絵柄を表現することもできます。
思わず笑顔になってしまうようなかわいらしい絵柄から、芸術的なものまで、描く人のセンスがあらわれるマキアートですが、この絵柄は必ず描かなくてはならないというわけではありません。提供するカフェによる、サービスのひとつと捉えて良いでしょう。
実際、持ち歩き用に提供する店舗などでは絵柄がないものがほとんどです。マキアートには絵柄と同時にシロップなどを用いてデコレーションする場合も多く見受けられます。
- 【カフェラテとマキアートの違い】
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- カフェラテ:エスプレッソコーヒー + ミルク多めで温めたミルク(※シアトル系では泡立てたミルクも使う)
- マキアート:エスプレッソコーヒー + カプチーノよりもさらにミルク少なめで泡立てたミルク
その他のバリエーション アメリカーノ・カフェモカ・コンパナ・アフォガート
コーヒーはさまざまなアレンジやバリエーションを楽しむことができることも大きな魅力のひとつです。わたしたちが最も手軽に楽しみ、古くから親しみがあるコーヒー牛乳は、いまではカフェオレと呼ばれていますが、作り方は同じものです。
比較的薄味のアメリカンという呼び名は聞いたことがある方が多いと考えられますが、アメリカーノについてはどうでしょうか。アメリカンが浅炒りした豆を用いて淹れたコーヒーであるのに対し、アメリカーノは濃い味が特徴のエスプレッソにお湯を注いだものです。
商品名としても良く見かけるカフェモカは、チョコレートを混ぜたものです。提供するお店やその商品によっては、チョコレートではなく、ココアを使用している場合もあり、風味と甘さが魅力です。
コンパナはウィンナーコーヒーとしばしば混同されがちですが、エスプレッソにクリームを乗せたものがコンパナで、ドリップコーヒーなどにクリームを乗せたのがウインナーコーヒーです。カフェオレとカフェラテの違いと同じくコーヒーの抽出方法が違います。
アフォガートは、おぼれるという意味で、ソフトクリームやアイスクリームにエスプレッソを注いで食べるものです。エスプレッソ以外にも、濃い目のコーヒーを用いることもあります。
まとめ
コーヒーは豆の産地や銘柄、焙煎の度合、挽き方と淹れ方だけをとって非常に多くの枝分かれが生じる奥の深い飲み物です。
味の濃さだけでなく、口当たりや風味の違いにもそれぞれ飲む人の好みが分かれます。
アレンジのバリエーションも非常に多く、それゆえにアレンジ法のルールがあいまいになっている部分もありますが、伝統にこだわりを持つことも、進む時代の流れによって取り入れられた新しい飲み方を受け入れるものひとそれぞれです。
たとえば、ラーメンと言っても様々な味があって細かい定義が難しいくらい進化を続けていますが、コーヒーも同様にどんどん進化してます。
伝統的な味を楽しんでも良いですし、新しい味を楽しんでも良いと思います。また、ライフスタイルに合わせて、ゆっくり淹れるコーヒーや、手軽にすぐに淹れられるコーヒーを飲み分けるのもひとつです。
様々な文化が生活環境と共にどんどん変わっていくのと同様に、コーヒーも今まで無かったものが生み出されて常識となっていくと思います。
まずは難しく考えずに、ライフスタイルに合わせ自分が美味しいと思う好みの味を見つけて、素敵なカフェタイムを楽しみましょう!
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